the Five Star Stories XIII、結局みんなワクワクしたよね。そして面白かったよね。
2015/09/01
実に9年ぶりの新刊。待ち望んでいました。
the Five Star Stories XIII・・・もとい、ゴティックメード1巻が発売されました!!
20年以上の連載(というか後半ほぼ休載)における設定をまるっと無かったことにしてしまった内容に、ファンにも「呆れている」人と、「あれ、おれ何巻か読み飛ばしたっけ」って人と、「映画版GTM観てないからわかんないよー」って人と、「こんなんF.S.Sじゃない!」と言っている人などなどが溢れかえっていますが、
ケツの穴の小っちぇえコト言ってんじゃねぇー!!
と、言いたい。マジで。
お前らあれか、読み飛ばしてなかったらこれ理解してんのか、と。
映画版観てたらわかるとでも思ってんのか、と。
わかるわけないんですよ!
それでも読みたいF.S.S
僕はこの発売を知った時、妻に
「買いたい漫画があるんだけど1,500円近くする」
と相談したところ、反対されました。
でも、12巻まで読み続けていた意地があるわけですよ。
なんとか説得してOKを貰ったんです。
発売日にTSUTAYAに行って、新刊コーナーの端っこの方に並べられていた13巻を見つけた時にはもうワクワクが止まりませんでしたよ。
で、家に帰って、テレビを観ながらF.S.Sを取り出し・・・
「ん?漫画観るならテレビ消す?」
と妻に言われ
「いや、どうせしっかり読んでもよくわかんねーからいい」
と思わず言ってしまい、
「そんな漫画に1,500円も出したのか!!!」
と怒られる始末です。(うちは貧しいんです)
それでも読みたいんですよ。
F.S.Sっていうのはそういう作品なんですよ!!
いいですか。
ピカソっているでしょ、画家の。
代表作に「ゲルニカ」ってあるでしょ。
あれ、
いったい誰が理解できるっていうんですか。
そりゃ本人が「これはこれこれこういう心境で~」とかいうから周りの大人は「ほぇー、そういう作品なんですかー、すげぇー」ってなるんですよ。
でもそんなの、本人がそう言ったからそういう作品になったってだけで、実際のところはピカソの頭の中でしか成立してないですから。
天才ってそういう事なんですよ。
ゴッホだって生前には認められてなかったでしょ。
ということは、F.S.Sを今読んでおくということは歴史の証人になるという事かもしれないんです。
それなのに、自分の思い通りの展開にならなかったからってなんですか。
漫画の中ではすごい時の流れがあるんだから、そりゃ設定ぐらい変わりますよ。
僕ら凡人は天才の作品を見届ける、それだけなんです。
と、書きたかったけど
と、「ここまでメッチャクチャになったぞー!!」と書いてやろうと思っていたんですが、読んでみると実際は全然メッチャクチャになってなかったので拍子抜けしました。
「名称やらを少し勉強しなおすだけ」でストレスなく読めます。
F.S.Sって元から設定資料集がないと何のこっちゃわからん作品ではあったんですよ。
(ロボットアニメ好きの友達に、最強のロボット漫画だっつって1巻貸したら「よくわかんないからもういい」って言われたのを覚えています)
その設定資料集がほとんど意味をなさなくなった、というだけ。
人名とか国名とかが大幅に変わったということではないので、全然ボロクソに書けなかった。
まぁ、そもそも漫画読むのに勉強しなきゃいけないってなんだこれって思うかもですが、そんなのF.S.Sファンにしてみたら当然のことじゃないですかw
F.S.Sとは
順番がめちゃくちゃになりますが、ここでF.S.Sとは、というのを少し書いてみようと思います。
F.S.S(FIVE STAR STORIES)は、永野護先生によるファンタジー漫画です。
永野護センセ
永野護先生といえば、ゼータガンダムのメカデザイナーで、あのジ・Oとかキュベレイとかのデザインをされた方です。
ジ・Oと言えば、体にポルシェが埋まってることで有名ですね。
その後、重戦記エルガイムを手掛けたり、ブレンパワードのメカデザインをやったりと、何かと斬新でカッコいいロボットを作ってくれるデザイナーさんなんです。
そんな永野先生の頭の中の妄想がぎっしり詰まった感じのロボット漫画(だった)のがF.S.Sです。
当初僕も出てくる人物の顔、名前、設定も全く覚えられずに「マヂ無理。。。スパロボしょ。。」ってなるぐらいだったんですが、ある日ふと設定資料集を手に入れてから「そういうことやったんかーーー!」みたいな感じでどっぷりハマって言ったのを覚えています。
(それがワンピの設定資料的な「補足」じゃなくて、そっちありきの漫画だからタチ悪い)
僕はその昔、これで勉強しました。
あらすじ
ジョーカー太陽星団という地球とは別の宇宙で起きている話で・・・いや、地球も絡んで来るんだったかな・・・ええと、、、
みたいな感じです。
まぁ、設定も変わっちゃったし、なんとも説明しづらいところではあるんですが、そのジョーカー星団にある星の間で起こる出来事を、何万年という年表をもとに達観した目線で見られるファンタジー大河ドラマなんです。
永野先生の作品ということや、NewTypeでの連載、またゴティックメードと呼ばれるロボットのような兵器(12巻まではモーターヘッドと呼ばれていた)のおかげか「ロボット漫画」と思われがちですが、僕はヒューマンドラマが詰まった漫画だと思っています。
結局、何万年という歴史だったり、いくつもの星、国が絡んでいると、それだけ人がたくさん関わってきますからね。
そういう人間描写を見るのが正しい楽しみ方なのかもしれない、と思いながら読んでいます。
(ま、ロボットアニメも結局はヒューマンドラマですけどね)
これからF.S.Sを読む人へのオススメと注意
というわけで、ヒューマンドラマとして見るのなら、とても面白い作品です。オススメ。
逆にロボット漫画として考えると、13巻なんか特に、ほとんどロボットが活躍しないですからね。
ビミョーかもしれません。
あと、こういういろんな国やら人やらの設定などなどを楽しむという意味では、F.S.Sが好きならワンピも楽しめると思います。
でも逆はオススメしませんがw
それからやっぱりデザインは秀逸だなーと思います。
今巻からのGTMは、僕はあまり好きではないですが、それでも魅入っちゃう部分はあるかな。
逆にオススメできないポイントというか、覚悟しておけというポイントは、
- キャラの顔が見分けつかないところ
- ボケがワンパターンなところ
でしょうか。
あと説明がクッソ多いところ。
とくにそこそこシリアスなシーンで、シリアスな顔したキャラが急にボケだすところは「このパターン何度目やねん!!」って言いたくなります。
でもボスヤスフォートはやらないんだろーなー
おわりに
と、さんざん書いてしまいましたが、待ち望んでいた立場としてはかなり面白かったです。
そして、ボロクソに言われるほどボロクソになってない、ちゃんとF.S.Sの面影がしっかりと残っていました。(というかF.S.Sとして読めました)
そういう意味でもこれはGTM1巻じゃなくてF.S.S13巻だと胸を張って言えますね。
実はもう続編でないんだろとタカをくくって、1~12巻と各種設定資料集を実家に置いてきてしまっているので、次に実家に帰るときには持って帰らないとなーと思っています。
はー、天照が突然アドラーに攻めだすのはいつ読めるのやら。
追記
ゴティックメードの設定本みたいなのも出てるんですね。
映画版を観てなくても、これ観たらいいのかな。
さらに追記
自分で書いてて「ファンタジー大河ドラマ」がしっくりきた。
同じ役者が、同じ歴史の劇をやってるんだけど、今という時代に合わせて新しい設定(要素)が加えられたって感じと思えば全然F.S.Sだこれ
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